きだちるりそう (木立瑠璃草)

学名  Heliotropium arborescens (H. peruvianus, H. corymbosum)
日本名  キダチルリソウ 
科名(日本名)  ムラサキ科 
  日本語別名  ニオイムラサキ、コウスイソウ 
漢名  南美天芥菜(ナンビテンカイサイ,nánměi tiānjiècài) 
科名(漢名)  紫草(シソウ,zĭcăo)科  
  漢語別名  香水草 
英名  Common heliotrope 

2023/07/19 シミック八ヶ岳薬用植物園

白花品   2023/07/19 同上

 キダチルリソウ属 Heliotropium(天芥菜 tiānjiècài 屬)には、熱帯アメリカを中心に約250-300種がある。

  H. acutiflorum (尖花天芥菜) 
中央アジア産
  ダキバニオイムラサキ H. amplexicaule
  キダチルリソウ(ニオイムラサキ・コウスイボク・コウスイソウ) H. arborescens
         (H.peruvianum, H.corymbosum;
         南美天芥菜・香水草;E.Common heliotrope)
  モンバノキ
(ハマムラサキノキ) H. arboreum(H.foertherianum,
         Argusia argentea, Messerschmidia argentea,
         Tournefortia argentea;銀毛樹) 琉球・臺灣・海南島・
         
・ベトナム・マレシア・ニューギニア・濠洲・アフリカ東部産
  ナンカイルリソウ H. bracteatum
  アレチムラサキ H. curassavicum
南北アメリカ産
  H. ellipticum (橢圓葉天芥菜) 
東歐・西&中央アジア産
  ヨウシュキダチルリソウ H. europaeum(天芥菜)
地中海地方・アラビア・インド産
  コゴメスナビキソウ H. formosanum(臺灣天芥菜・臺灣天芹菜)
臺灣産
  ナンバンルリソウ H. indicum (大尾揺・象鼻草・金蟲草) 臺灣・福建・兩廣・雲南から
         
世界の熱帯に産『中国本草図録』Ⅱ/0782・『中国雑草原色図鑑』174 
  スナビキソウ(ハマムラサキ) H. japonicum(Messerschmidia sibirica,
         Argusia sibirica, Tournefortia sibirica,
         T.sibirica subsp.angustior;砂引草・濱紫)
         『中国本草図録』Ⅴ/2268
『中国雑草原色図鑑』175
  キダチスナビキ H. sarmentosum(Tournefortia sarmentosa;臺灣紫丹)
         
臺灣・インドシナ・フィリピン・インドネシア・濠洲東北部産
       
 ムラサキ科 Boraginaceae(紫草 zĭcăo 科)については、ムラサキ科を見よ。 
 英語で、この属の植物の総称を Heliotrope といい、キダチルリソウなど数種の花からとった香水を Heliotrope といい、その花の色(薄紫, pale purple)をまた Heliotrope という。  
 南米西北部(コロンビア~ボリビア)に分布。 
 キダチルリソウ属の植物の花に含まれる芳香成分を、ヘリオトロープ油と呼び、香水の原料とする(ただし現在では、合成香料を用いる)。   
 中国では、ナンバンルリソウ H. indicum(大尾揺・象鼻草・金蟲草・天芥菜)の全草を 薬用にする。『全国中草葯匯編』下/43   

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